「どーせ私はセーター編んでも
バラバラにする女ですよ…」


「… 思い出させんなよ
やっと笑うの収まったのに」


「て…てゆか!
自分だって合格おめでとうじゃん…」


「俺は記憶力いいし当然」


「なにそれ〜」


「…単位取りやすい授業は
すぐ定員一杯になるから
早めに希望出した方がいいよ」


「あ… うん!
シノがそういうの詳しくて
色々教えてくれてたから…」


「… サークルは?」


「まだ決めてない
だって軽音ないんだもん…」


「それはこの前言ってたね」


「…うん」


「青山さんが
紹介するって言ってたのはどうしたの」


「い、一応
部長さんの携番は聞いた
でもまだかけてない…」


「あそこかなりマジでやってるから
入る気なら、早めにかけな」


「う…うん
有名なサークルだって
マキちゃんもなんか言ってた」


「真木さんの妹は専門?」


「うん!なんか
びっちり授業あるとかって
しばらく連絡とかもなかった」


「でも今日会うんだろ?」


「うんっ!!
すっごい楽しみ!!」


「… じゃあ、それ食ったら行こうか」




――― あ…




「…食い足りないなら、まだ頼むよ」


「………」