目の前、じゅーじゅー
もうかなり美味しそうな
お肉がたくさん焼ける音
春ノ空 風を切り
都心に向かって、走るバイク
…どこ行くのかなぁなんて
『彼』の後ろに乗せてもらうのは
やっぱりこれも、二回目だけど…
「ちょっと期待した私が
馬鹿みたいじゃん…」
「… 何?」
「な、なんでもないし!」
「… ご希望なら
すぐに俺ん家連れていくけど」
「――― !!!
き、聞こえないフリとかサイテー…」
「… 店員さん
追加したカルビ三人前キャンセル」
「んなっっっ!!!」
「嘘だろ
… 改めて、合格おめでとう ユカ」
「――… と
…… あ、ありが…と」
ジッとみられて
どーしていいかわかんなくて
… まだ焼けてない奴まで
お肉ひたすら 裏返してみる
「… そういえばさ
ユリと一緒なのは聞いてたけど」
「え… あ、うんっ!!一緒一緒!」
「学部、どこにしたの」
「家政〜」
「――… え
ユリは、なんかわかるけど
お前も…?」
「うん!栄養学とか他にもいろいろ
幼稚園の先生になる資格とか!」
「………」
「 …… な…なに…?」
「… ごめん
なんか…笑いそうなんだけど」
「… わ、笑えば…?
――― ほ…ホントにそんな
大笑いしないでよおぉっ!!」


