Turquoise Blue Ⅲ 〜好きな人の名前〜






ミチロウは マジだった。



「――― い、いいのかな?
ホントに休憩来ちゃった!!」


「あははっ!い〜んじゃない?
ミチロウ、ほぼ今トークだし〜」


「夏フェスっぽ〜い!!」


「あははは」




十二時から始まって
携帯みると、だいたい 二時半くらい


まだ日差しが強くて
さっき買って来た氷が
あっという間に溶けてく


会場は、席から移動して
雪降らせマシーンの下で
雪合戦してる人とか


うちらみたいにテント入って
ドリンク、ごくごく飲んでる人とか




笑い声と拍手があがって
ミチロウの”サボテン”って曲が始まって


皆、手拍子しながら大合唱




「お待たせ〜!!」


「お帰り〜!」


「この曲好き〜!」


「♪”傷〜つけて〜
ばかりだったボクなのに〜”」


「♪”キミは〜ずっ〜と
そばに〜いて〜くれた〜”」


「♪”今年も〜夏が〜来るね〜
キミの〜笑顔〜思い出すよ〜”」


「これ食べたら戻ろうか〜」


「うん!あっ!おハシおハシ!」


「ありがとー!」


「――― うおっ!!」


「ぅひゃあっ!!」




バサバサバサって すごい音


強い風、いきなり吹いて
テントの屋根が 巻き上がった




「び…びっくりしたあああ!!」


「――― 雲、出て来たね」




青い空に動く、灰色の雲
地面につくる 大きな影 ―――