ミチロウは マジだった。
「――― い、いいのかな?
ホントに休憩来ちゃった!!」
「あははっ!い〜んじゃない?
ミチロウ、ほぼ今トークだし〜」
「夏フェスっぽ〜い!!」
「あははは」
十二時から始まって
携帯みると、だいたい 二時半くらい
まだ日差しが強くて
さっき買って来た氷が
あっという間に溶けてく
会場は、席から移動して
雪降らせマシーンの下で
雪合戦してる人とか
うちらみたいにテント入って
ドリンク、ごくごく飲んでる人とか
笑い声と拍手があがって
ミチロウの”サボテン”って曲が始まって
皆、手拍子しながら大合唱
「お待たせ〜!!」
「お帰り〜!」
「この曲好き〜!」
「♪”傷〜つけて〜
ばかりだったボクなのに〜”」
「♪”キミは〜ずっ〜と
そばに〜いて〜くれた〜”」
「♪”今年も〜夏が〜来るね〜
キミの〜笑顔〜思い出すよ〜”」
「これ食べたら戻ろうか〜」
「うん!あっ!おハシおハシ!」
「ありがとー!」
「――― うおっ!!」
「ぅひゃあっ!!」
バサバサバサって すごい音
強い風、いきなり吹いて
テントの屋根が 巻き上がった
「び…びっくりしたあああ!!」
「――― 雲、出て来たね」
青い空に動く、灰色の雲
地面につくる 大きな影 ―――


