Turquoise Blue Ⅲ 〜好きな人の名前〜





ビルから出て、広い交差点


ベースしょってる、高い背中が
私の少しだけ 前を歩く




木がたくさん生えてる所


囲いになってる 鉄柵の裏に
一台、銀色のバイクが停めてあった




「こんなに近かったんだ…」


「… これ、被って」


渡されたのは 白いヘルメット




「―― あ、あれ?」


「… 貸してみ」




かなり中腰になって
アゴのとこのベルト、閉めてくれた




「私も…原付きとか取ろうかなあ」


「やめろ」


「… なんで皆すぐ
そういうかなあああああ」


「そのままの意味だろ」


「ゲームとかのさあ
私、超上手いのに…」


「…そういえば、約束の時間は?」


「へ…あ!
特に決まってないというか
夕方くらいに集まろうって


昨日の夜、電話してたら
皆の都合あうね〜って急に決まって

マキちゃんのとこ防音だから
スタジオ取れない時は
そのまま、練習しようって」


「… 麻布だっけ」


「うん」


「… なら少し 時間あるか」


「――… え…」