Turquoise Blue Ⅲ 〜好きな人の名前〜





整理番号順に、会場の中へ入った


――――― 風の音




外とを仕切る、高い壁は銀色
その向こうは、すぐにビル群


正面、まだ誰もいない大きなステージには


照明とか、テントとか
テレビカメラみたいのも
たくさん設置されてて




広い ――――




スタンド席に二枚の巨大モニター
ザワザワしてる声は
前の野外の時の、何倍もあって


そんな皆のキモチ 盛り上げるように
開場前の音楽、ずっと鳴り響いてる




「ちょっとまた曇って来たな〜」


「お待たせ〜!チキン買って来た〜」


「でも雨天決行でしょ?!」


「なんかやっぱ、少し遅れるらしい
仕事抜けられないとか言って」


「野外ってはじめて〜!!」


「アズライトまじで出ねえの?
来た意味なくね?」


「にしても、やっぱ暑い〜」


「トオヤの歌聞くの、半年振りだよぉ〜」


「あっという間にジュース空だわ」


「中継があるらしい」


「俺〜今日〜五時起きして〜」


「何処にも書いてねえよ?」


「最初、演奏だれ?」


「待って〜最初の予定は〜
え〜と、『シスターフェイト』だって」


「ネット情報」


「オレ的には
この空気を楽しみに来たって感じかな」


「買ってきといたほうが良くない?」


「知らないからいっか!」


「最初は、ライヴハウスで偶然みたんだぁ
それですっごいファンになって〜」


「むしろヒップホップっていうのはさ…」


「”Chea”の緑川プロデュースで
デビューしたばっかのバンドだよ」


「え。マヂで?!」


「ユタカ〜
暑いしハルト出るまで
テントに避難してる〜」


「その次は?”Tells”?」


「ユカ〜!うちらも
ジュース買って来よう〜」

「うん!!」