Turquoise Blue Ⅲ 〜好きな人の名前〜




レジの人へ
マジ真剣に、お礼を言って


黒いキャップとサングラス


洋画コーナーを覗き込んでる
『彼』の所に走った




「… 忘れ物王」


「ま…っ!!まだ二回目だし!」


「… 普通忘れないから」

「だ… だってそれは…!!」


――― 電話来て、…走ったからだし…






「… 送るよ」


「え」


「… 最初から
そのつもりで来たから
ベース貸して」




… そう こういうのも
実は、二度目なんだよね…




私 その日―――

オーディションの朝
電車の中に、ベース忘れて
『彼』に探すの 本番直前まで
つきあってもらったんだ…




リハーサルは


『彼』のバンドのドラマー赤池さんが
ベーシストの青山さんに
貸してもらえるように話してくれて


ユリちゃんもちょっと
気持ち悪くなったりして
ギターの緑川さんに
ジュース飲ませてもらったりとか




…あれユリちゃん絶対
体調とかも、あったのかもだけど


とにかくライヴとか
うちらはやるの、初だったし


その緊張+心配かけたからかもって
今はなんか、思ったりしてる…




――― しかも帰りは