ユリちゃんとヒカルが走ったのは
向かい側にある、シルバーのお店
見た瞬間
”あ、『彼』とかここ好きそう”
そう思った
ハーレーみたいな
大きなバイク停まってて
木の、折りたたみ式の看板に
よくわからない英語が書いてある
ヒカルが中に入ったから
後から続いて入ったけど
こういうとこは
牛のガイコツ飾ってあったり
お店の人も、雰囲気怖いから
自分ひとりだと入った事ない
「お店の人、緑川さんぽいね〜」
「へ?…あ」
ユリちゃんに言われて
そういえばそうかも…って思ったけど
最初、緑川さんの事も怖かったんだよね…
腕にトカゲのタトゥーとかあったし
しゃべったら、全然違うってわかったし
親切にしてくれて、すごい 優しかった
「ユカ、これペアで買っていけば?」
「え… ぅお!」
ヒカルに指さされて
指輪置いてあるとこみたけど
なんか高いし、手 ぶんぶん振った
「い、いいよ〜
ほ、他にもお土産買わないとだし!」
「それもそっかぁ
しかもやっぱ、彼から欲しいよね〜」
「… そ、それに
ぺ、ペアとかスゲー嫌がりそうだし」
「え そういうタイプなの?!
なんか意外だ〜」
「な、なんで?!」
「ん〜、なんとなく?
そういうの喜んで
一緒にしてくれる感じの彼と
付き合いそうだなあって」
「でも〜意外っていうなら〜
実はマキちゃんとか、ペア好きみたい〜」
「――― えええっ?!嘘っっ!!
てゆか、マキちゃんカレシいるの?!」
「あ、今じゃなくてぇ
一年時とか、つきあってて
おそろいのTシャツとか着てたも〜ん」
「し…知らなかった…て、誰?!」
「確か、他の学校のコ〜
告白されてつきあったみたいだけど
性格あわなかったとか言ってた〜
あ!ヒカルちゃん、これ似合いそ〜」
「あ!か〜わ〜ぃ〜ぃ〜!」


