雨の降る日
ずっとこもって、皆で練習
晴れた日には 海へ行った
「キレイなビーチ〜…!!」
木陰を作ってる、南国植物の林を抜けて
真っ白な 横にずうっと、延びてる砂浜
ビキニ着たヒカルの声
ちょっと裏返った
海の家から、音楽が聞こえる
「”碧”って〜…
こういう色なんだねぇ…」
花柄のワンピース、上にTシャツ
水平線を見つめながら
ユリちゃんがつぶやく
「バナナボート借りてくる」
「あっ!私も乗りたい!」
「ねねね!キミタチどこから来たの?!
俺ら東京〜!つか〜
全員カワイイとか〜珍しくない?!」
マキちゃんとジュース買ってたら
いきなり、ナンパされた
だけどマキちゃん、ガン無視
見てたシノが 吹き出してる
「ただいま」
「マキ、すごいあからさまな対応」
「だって、キリないでしょ あんなの」
「あはは
にしてもヒカル、凄いよなあ」
ヒカル、さっきから
歩くたびにナンパされてて
でも、横にいるユリちゃんが
笑いながら、手を引いて
うまい感じでそこから離れた
「ヒカルは、ユリがいるし大丈夫」
「だね、さすが跡取り娘」
「皆〜!
シュノーケル借りられるみた〜い!
ヒカルが行ってる〜」
「ユリ姫、お見事!」
「え?!シノちゃん何が?!」
「ナンパナンパ」
「あ〜!!
愛されメイクしてるも〜ん
でもこれは〜、ナカマさんも言ってたけど
自分が可愛くいたいからだし…
それに〜…」
「うんうん」
「私たちの不幸って〜
『彼』とか、マキ兄さんとか〜
イイ男見すぎてる事なんだよねぇ…」
「え…
うちのアニキ…?あれが…?」
「そそ!そ〜いうとこ!」
私たちは、ゲラゲラ大笑いして
でもマキちゃんだけ、眉ひそめてて
納得出来ない感じで、かなりおかしい
――― そういえば…
あの人、どうしてるかなあ…


