Turquoise Blue Ⅲ 〜好きな人の名前〜





あれは夏、高校二年 ―――




『Azurite』のプロモ撮影込みの
バンドオーディションがあって



私は楽器
ベースやり始めたばかりだったけど
ストロベリーピンクは合格して


彼がヴォーカルやってるバンドに
その時うちらは、出会ったんだ…




「―――さ、さっきまで
ユリちゃんと、買い物してたから」


「… 時間あるなら 何処か行く?」


「――― え 」


「… 嫌ならいいけど」


「い…っ イヤじゃないけど!!

… 今日マキちゃんちに
皆で集まる…約束してて…」


「じゃあ行かなきゃ駄目じゃん」


「――… うん」




ワナとか言って
実はタイミング悪いし…


昨日までは、時間わり出したりとか
ユリちゃんと構内徘徊したりして
それなりに忙しかったけど


すぐに家に帰って
弟とゲームして泣かしたりとか


推薦ではあったけど
勉強はいつもよりしてたから
急にやる事なくなって
ずっと居間で、テレビ見てたし…




「… ユカ」


「――… えっ?!」


「… お前ベースは?
あいつらと集まるなら
練習とかするんじゃないの」




「――――… あああああああっっ?!」