それから私たちは
楽器、アンプに繋がないで
明け方まで ずっと自己練
ユリちゃんはテラスの椅子で
やっぱりずっと、紙とにらめっこしてて
ヒカルはヘッドフォンして
指、上にあげたり下げたりしながら
あぐらの足で、リズムとってる
私は、眠ってしまったシノの横で
マキちゃんと二人、ちょっと相談
「ユカ、もっとベース
前に出てもいいよ」
「え…ステージ?!」
「アハハ!それでもいいけど
今してる話は、音!」
「ひ」
「イントロのとこ
スライドしてみたら?」
「う、うん」
「いい感じ」
空が明るくなって来た頃
私もだんだん 意識飛んで来て
次に、目がさめたのは
なんか玉子の いいニオイがしてから
「――― いっただっきま〜す!!」
「うあ〜!!お腹すいたぁ!!」


