Turquoise Blue Ⅲ 〜好きな人の名前〜





それから私たちは
楽器、アンプに繋がないで
明け方まで ずっと自己練




ユリちゃんはテラスの椅子で
やっぱりずっと、紙とにらめっこしてて


ヒカルはヘッドフォンして
指、上にあげたり下げたりしながら
あぐらの足で、リズムとってる


私は、眠ってしまったシノの横で
マキちゃんと二人、ちょっと相談




「ユカ、もっとベース
前に出てもいいよ」


「え…ステージ?!」


「アハハ!それでもいいけど
今してる話は、音!」


「ひ」


「イントロのとこ
スライドしてみたら?」


「う、うん」


「いい感じ」




空が明るくなって来た頃
私もだんだん 意識飛んで来て


次に、目がさめたのは
なんか玉子の いいニオイがしてから




「――― いっただっきま〜す!!」


「うあ〜!!お腹すいたぁ!!」