Turquoise Blue Ⅲ 〜好きな人の名前〜





「ギターのリフから」


「マキちゃんコードは?ここはC?!」


「エイトビートでいいよね」




「――… あ」


「ヒカル? ――… あ」



窓の外



「… もう、夕方だったんだぁ」


「うん〜…」




皆で、食堂に行った




「あ、ご飯出来てる…」


「マキちゃんのおじいさんは?」


「多分、友達んとこで
高校野球見てるんだと思う」


「野球好きなの?」


「おじーに限らずね」


「へえ〜!」




そして次の日も ―――


うちらはなんか、真剣だった




でも 必死って感じじゃ、全然なくて


多分、場所のせい
かなり あるんだと思う




フツー、お母さんが
うるさく二階まで呼びに来たり


アラーム鳴って、大慌てで起きて
電車に駆け込んで ――――


そういう慌ただしさ
ここには ないから…




おじいさんも
家にいる時は、ビール飲んで
テレビ見て、口笛吹いて


いないな〜って思うと
庭でボード磨いてたり
花 眺めてたり…




「ユカぁ〜
次、お風呂いいよお〜
あ〜 さっぱりしたぁ〜!」


「うん!」