「――― え…
”あたしたちの歌”を作る?!」




外、真っ青な晴れ ―――




「うん、前から少し
オリジナルの話はしてたじゃない?


――― 今まで出たのは
イベントや系だったから
コピーでもよかったけど…
それに、やっぱりあれは
男性ヴォーカルが活きる曲だし」


「うんうん」


「確かに〜」


「今から曲かけるね
一時間くらいしたら、合わせてみよ」


「はいはぁい!」


「心得た!」




「ユカ、平気?」


「あ、ヒカル!
うん!大丈夫だよ!!」


「夕べはびっくりしたよぉ
またお腹痛くなったら言ってね?」


「うん、ありがとう!」




グランドピアノが置かれた部屋に
私たち五人は座って


デッキから流れて来る曲へ
かなり真剣に 耳を傾ける



マキちゃんの歌うヴォーカルラインには
まだ詞とかは、全然入ってない




「ねねマキちゃ〜ん
歌詞これから考えるって
ヒカルちゃん、大変じゃな〜い?」


「うん、それあったんでヒカルには
先に学校で、渡してあったの」


「なるほど〜!」


「バッチリ出来てるよっ!」


「皆も、元の曲気にしないで
好きに自分でアレンジしていいから

じゃないと、オリジナルの意味無いし」




皆、一斉に頷いた