少しお腹が空いて ―――
「熱っ!!」
「甘くてモチモチ〜〜」
「タマゴの味濃くてウマ〜イ」
店先でおばさんが作ってた
”さーたーあんだぎー”って名前の
形は蒸しパン、油で揚げたみたいな
でも、外はサクッとしてて
それをお砂糖でまぶした奴
皆で買って、歩きながら食べた
「――― あ、雨?」
ユリちゃんの声で、空
足元に 黒いぽつぽつ
… て思ってたら
「うおおおお?!!
ドシャ降りだああああ!!」
「いやあ〜〜!あそこ入ろう〜!」
「スコール?!これスコール?!」
「傘、傘カサ!
どこかで買わないと〜!!」
「平気!すぐ止むよ」
お店の軒下
マキちゃんが言う通り
激しい雨は、すぐに止んで…
前よりいっそう明るい青が
路地裏の透き間の空に、拡がってた


