「…！！！
ぅっはいぃいいぃいっっ！！！」
『… 寝てたろ』
「な… っなんで！！」
目、嘘みたいにさめた
『… 声
レポートでもやってたの？』
「え、なんでわかんの？！」
『… 俺もやってる』
「――― あ…そ… そっか…」
『… うん』
電話
一ヶ月ぶり…くらいかも ―――…
一回だけ、少し話したけど
その時は私がバイトに行く前で
あまりたくさん、話せなかったから…
『… ユリのレポート、丸写しすんなよ』
「し…！しないよそんなの〜！
… ど…どうしてもムリな時は
写させてくれるって言ってたけど…
――― また笑う〜〜」
でも…
一緒の事やってるって思うと
なんか…すごく嬉しいかも…
『… じゃあね』
「ええっ？！
あっ！待ってよ！あのねっ？！」
『… うん』
「合宿、決まったの！沖縄行くんだあ！」
『… ああ
真木さんの田舎だっけ』
「そ〜そ〜！知ってたんだ？！
お、お土産買って来る！何がいい？！」
『… 何でもいいよ』
「なんでもって一番困るし！！
メインは合宿だけど
皆で色々見ようって話してて〜
そだ！！なんか
オススメのとことかない？！」
『… ユカ、悪い』
―――… あ…
『… 明日また電話する
俺からかけたのにごめん』
「…… マジでそうじゃん！
こ、これからはムリして
かけて来なくていいから！！
私だって忙しいんだし！」
も…
自分がやだ…
なんで電話とかだと
『彼』にはいつもこうやって
ヘンな言い方しか出来ないんだろ…
しゃべってる途中は何話してるか
わけわかんないで切る事多いし…
『… ありがとう』
「…… え… っ」
『… 沖縄には』
「う、うん」
『 ”ニライカナイ”があるよ』
「え… ニラ…？」
