「ユ…ユユリちゃんっっ!!
東口の公園ってどどどこおっ?!」
「東口?!東口って、ここの?!」
「う、うんっっ!!!」
「ここ出て駅前、東口だから
確か左の方に…うん!
小さな公園あったかも!!」
「あ…っ!
あ、でも、マキちゃんち…」
「いいよ!!行きなって!
”彼”なんでしょ?!」
「う…うん」
「マキちゃんとシノには
私がちゃんと言っとくから
はやく、彼んとこ行きな?!」
「――… う… ごめんねっ?!」
「謝ることないよ!
…たまにしか会えないんだから
待たせないようにねっ?!」
「…っ うんっ!!!
ユリちゃんありがとう!!!」
――――― 走った


