「へ?何が?」
『… 電車、止まったろ』
「え!なんで知ってるの?!」
『… ニュースでやってた
落雷でお前んちの方
電車、止まったって』
「あ…確かに止まったけど…
お父さん、迎えに来てくれたし!」
『… そっか』
あ
―――… ホッとした 声…
「… そ、そっちこそ 今どこ?」
『… まだ撮影スタジオ』
「こないだ言ってたやつ?!」
『… そう
さっき青山さんとか緑川さん
メイクされて撮ったよ』
「あはははっ!!
…あの、そゆの見に行きたいな〜!
池上さんに言えば
エキストラで出れたりしないかな!
あ…そうだ!!武藤がね?!
明日オーディションなんだって!
雑誌のモデルとからしくて」
『ユカ』
「う、うん!!」
『… 冬
来年まで 少し待ってて』
「え…?」
『―――… 今、忙しいのは
俺が大学に通えるように
少し、長いオフ取るからなんだ』
「そうなの…?!」
『… 歌うたうまでは
ずっと…やろうと思ってた事だから
そしたら…
何処か二人で遊びに行こう』
「―――… うんっっ!!!」
『… 待てる?』
「へ、へーきへーき!!
私だって学校あるし、バイトしてるし
それにバンドにヴォーカル入って
これから忙しくなるし!」
『… ヴォーカル入ったの?』
「うん!って…
動物園で、ご飯食べてる時話したじゃん!
聞いてなかったの〜?」
『… ユカ』
「あ!
そーいえばさっきのメールなに?!
なんか意味わかんな…」
『歌わなくていいの?』
「――― え… 」


