「――― お母さんっ?!」
「なによっ!!!お父さんは?!
迎えに行ったでしょっ?!」
「まだ車!!ちょっと!!」
「だから何よっ!!」
玄関入って廊下
ドタドタ、居間通り越して台所
「… お、お父さんに
『彼』の事、言った?!」
「何も言ってないわよ…何で?」
「つ…
付き合ってるのかとか聞かれたの!」
「へ〜
でもお母さんまぢで
なんにも言ってないからね」
「じゃあ何で知ってんのよ〜」
―――… 前、夏に
マキちゃんのアニキに誘って貰って
『彼』とかアズさん
”Chea-Ruu”の皆と保養所行って
送って貰って帰って来た時に
皆、挨拶してくれて…
あの時お父さん、いたっけ…?
「知らな〜い
でもアンタ、録画頼む時
『彼』のバンドばっかりだから〜
それでバレたんじゃないのぅ?」
「… 関係ないドラマとかもあるもん」
「そういえばねえ
朝、ちょっとやってたわよ
なんかプロモ撮るとかって〜」
「知ってます〜 …って
お母さんそれ録ってくれたっ?!」
「無理〜
茄子の支柱直してて
手洗ったりしてたし…」
「も〜…!!
あああああ!!お母さん私二階行く!」
「ご飯とお風呂は〜?」
「後で!!」
「お湯冷めないうちに入ってよ〜」
「わかってるってば!!」
二階、駆け上がった


