Turquoise Blue Ⅲ 〜好きな人の名前〜





「――― お母さんっ?!」


「なによっ!!!お父さんは?!
迎えに行ったでしょっ?!」


「まだ車!!ちょっと!!」


「だから何よっ!!」


玄関入って廊下
ドタドタ、居間通り越して台所




「… お、お父さんに
『彼』の事、言った?!」


「何も言ってないわよ…何で?」


「つ…
付き合ってるのかとか聞かれたの!」


「へ〜
でもお母さんまぢで
なんにも言ってないからね」


「じゃあ何で知ってんのよ〜」




―――… 前、夏に


マキちゃんのアニキに誘って貰って
『彼』とかアズさん
”Chea-Ruu”の皆と保養所行って


送って貰って帰って来た時に
皆、挨拶してくれて…


あの時お父さん、いたっけ…?


「知らな〜い
でもアンタ、録画頼む時
『彼』のバンドばっかりだから〜
それでバレたんじゃないのぅ?」


「… 関係ないドラマとかもあるもん」


「そういえばねえ
朝、ちょっとやってたわよ
なんかプロモ撮るとかって〜」


「知ってます〜 …って
お母さんそれ録ってくれたっ?!」


「無理〜
茄子の支柱直してて
手洗ったりしてたし…」


「も〜…!!
あああああ!!お母さん私二階行く!」


「ご飯とお風呂は〜?」


「後で!!」


「お湯冷めないうちに入ってよ〜」


「わかってるってば!!」




二階、駆け上がった