「――― うわあ…」
「あっちゃ〜」
「どこかの変電所に
雷落ちたみたいだなあ」
ザワザワしてる、駅の構内
皆、傘持って 電光掲示板見つめてて
いろんな所に
電車が止まった事を知らせる
白い貼紙がある
「じゃ!村田さん!武藤
おつかれさまでした〜」
「オイオイ葉山ちゃん!!
どうするつもりだよ!」
「隣だし、歩いて帰りまっす!!」
「うあ葉山、待て待て!!
多分もうすぐ復旧するよ」
「―――…」
電話来たら…
どれくらい話せるかわかんないけど
家で充電しながら話したいし…
あ、そうだ!!
お父さんに電話して
迎えに来てもらおう!!
「お父さんに電話して
迎えに来てもらいます!」
「そっか?なら俺帰るけど…
気をつけて帰れよ?武藤もまたな〜!」
「はい!
「お疲れ〜!!」
「… 大丈夫か?」
「うん!なんだったら
武藤も一緒に乗ってきなよ!
すぐ来てくれると思うからさ」
「マジ?助かるわ」
「ちょっと待っててね」
携帯、開く
あ行の一番上は、青山さんの電話番号
最近…電話してないな
元気かなあ…
んで、次が『家』
ボタンを押した
『もしも〜し ユカ〜?』
「あ!お母さん!
今日さ〜
昼間いなかったけどどうしたの?」
『買い物行ってたのよ
それよりどうしたの?』
「あ!そうだった
お父さん出して!!」
『お父さん、まだ帰ってないわよ〜』
「――― え、なんで?!」
『町内会あって行ってるのよ
またなんか、番組の録画?』
「ち…違うけど…
――― わかったぁ…
また少ししたら電話するう…」
『録画ならお母さんもやるのに』
「… お母さん
チャンネル間違うんだもん…」
『な!なら自分でちゃんど
セットしていきなさいよ!
アンタはいつもそ〜やって人…――』


