「あ゙〜〜マジ染みる〜〜!!」
「あははっ!オヤジみたい!」
制服に着替えた武藤
でもまだ頭
お風呂上がりみたいになってる
うちの弟も、あんまりよく拭かない
それに…
「もっと、頭拭かないと駄目だよ」
「は〜い
… ってなんかやっぱ
進路家政にしたの、合ってるぽいな」
「え」
「こういうとことか
なにげに皆の話、聞いてくれたりさ」
「…… そんな事
バンド以外の人に言われたの初だょ」
「え?なんで?」
「…『彼』に言ったら〜…
なんか大笑いされたし」
「うははっ!
本気で笑ったんじゃないってそれは」
「違うね〜!
あれはぜーーったいにマジだった!」
「可愛いからだよ」
「――― へ…」
「一生懸命なとことか
スゲー可愛いじゃん、葉山」
「――― そっ …」
「… よっし!
ありがとな葉山〜
… 明日さ、オーディション受けるから
『風邪ひくのだけはマジ勘弁』
って思ってたからさ」
「オーディションっっ?!」
「うん
メンズ雑誌の ―――
多分受かっても、ほんの少ししか
使われないだろうけどさ」
「でもすごいよ!!!
頑張って!!武藤っっ!!!」
「ありがとっ!」
「ギャーーーー!!」
いきなり、抱きしめられた
「葉山ちゃん?!どうしたあ〜?!」
「ひ…」
「失礼しました〜〜!」
武藤は
お皿とか奥で割った時の台詞言って
ロッカーから脱出…
な… なんなの…