ダイニングテーブルに座ろうとした時、一瞬ソファのルディと目が合った。
彼は「ん?」という返事と共に、ニコっと笑い、「おいで」というポーズをしてきた。
私はカアァァッと赤くなり、奴を無視してやった。
…と、そこまで昨日の事を思い出すと、私は我が家のネコ達のプレイボーイっぷりに呆れてしまった。同時に、彼らの振る舞いに動揺してしまう自分の幼さが、とても恥ずかしくなった。
「ルディみたいな明らかに色男なのはしょうがないとしても…。ハルやブルーもその気がありそうなのがどうかと思うよ…くっそー。ネコのくせに!!」
ドキドキさせやがってあいつら。
「ううう~~~」とうめきながら、私は布団の中でぐるぐるボフボフしながら、今日はどんな顔で3人に合ったら良いのかを考えていた。
昨日はあの後少しだけみんなと話をして「とりあえず今日は早く寝るね」と言い、私は自分の部屋に逃げた。
正直、1つ屋根の下に男性3人と高校生のガキだけど一応女の子がいるという状況は、非常に危険だと自分でも思うのだ。
そう。それが、例え自分の家のネコ3匹だとわかっていても…
そうこうして考えていたら、朝になってしまった。
私は「飼い主」であるという自覚を強く持つように言い聞かせ、少しでも眠っておいた方が…という思いで、もう一度強く目を閉じた…

