うちのおネコ様

その「人間」は、昨日見た「人間」よりも小柄で、見た目もなんとなく日本人に近かった。しかしよく見てみると、彼の髪の毛は、淡いグレーというか、青紫というか。純粋な日本人のような漆黒ではないようだった。

彼はスースーと安らかな寝息を立て、お腹に２匹の猫を乗せている。。


「･･･重くないのかな。。；」


すると片方の猫がピクリと体を浮かし、近寄った私の方を細い目で何となく見ようとした。

私は慌てて、「しぃーーーっ」とハルに起こしちゃダメよサインを出した。


すると長ソファに横たわる彼は「うー・・ん。。」と言って、寝返りを打ちたそうにもぞもぞした。その瞬間、私は彼とパッチリ目が合ってしまった。


私はびっくりして「わああっ」っと叫ぶ。


彼は、「ああ･･･ううん・・・」と口ずさみ、現状把握をしようとしてか、少し同じ体制のまま、目を半開きのまま一点を見つめる。黙ってしまった。・・・そして、、



「おはよう。美子ちゃん。」


私は初めてブルーの「声」を聞いた。