「ハル?ハルも人間になったの!?」
私は顔が真っ青になってしまった。なぜ、我が家の猫だけがこんな恐ろしい呪いのような出来事に巻き込まれ、しかもよりによって私一人の時にこのような出来事がおきてしまうのだろうか・・・
「昨日・・・ハルはお前と会ったって言ってたぞ」
昨日会った人間は・・・数ヶ月前の卒業と共に会わなくなった6人(女)。そしてみづきが連れてきた見知らぬ男6人組。更に帰り際黒髪君に危うくファーストキスが奪われそうになって、突如出てきた茶髪のステキなお兄さん。
「じゃあ、昨日のきもっ・・・!!」
<気持ち悪いストーカーと思ったお兄さん>という単語を、寸前で飲み込んだ。
なぜなら昨日の気持ち悪いストーカーと思ったお兄さんと思われる容疑者は、我が家のソファで今まさに夢見ごごちな顔をし、愛らしく「にゃぉん」と鳴いているから。
「うううううー・・・そ、そんなことって・・・」
私は急に頭の奥がきゅう~っと痛くなった。そしてブルーの毛づくろいをしてあげているハルを見て、昨日のときめきに似た感覚を思い出し、とても奇妙な感覚になった。
ルディが口を開く。
「・・・逆に人間からネコに戻った時も・・・多分、人間の記憶は薄れるんだと思う」
「えっ!?」
じゃあ、昨日の私と会ったハルは、もうネコに戻って忘れてしまったの?
あの黒髪君から助けてくれたり、肩を寄せて抱きしめてくれたり、バカ丁寧な口調で私に謝ったりしたのは・・・と、昨日の出来事がいっきにかけめぐると、美子は急に恥ずかしくなった。
軽いパニックになりながら青くなったり赤くなったり表情をコロコロかえる美子を、ルディは腰に腕を置き、ちらちらと見ていた。
「・・・全部を忘れるわけじゃない。ハルだってネコに戻ってから、お前に会えた事を俺達に知らせたからな」
私は顔が真っ青になってしまった。なぜ、我が家の猫だけがこんな恐ろしい呪いのような出来事に巻き込まれ、しかもよりによって私一人の時にこのような出来事がおきてしまうのだろうか・・・
「昨日・・・ハルはお前と会ったって言ってたぞ」
昨日会った人間は・・・数ヶ月前の卒業と共に会わなくなった6人(女)。そしてみづきが連れてきた見知らぬ男6人組。更に帰り際黒髪君に危うくファーストキスが奪われそうになって、突如出てきた茶髪のステキなお兄さん。
「じゃあ、昨日のきもっ・・・!!」
<気持ち悪いストーカーと思ったお兄さん>という単語を、寸前で飲み込んだ。
なぜなら昨日の気持ち悪いストーカーと思ったお兄さんと思われる容疑者は、我が家のソファで今まさに夢見ごごちな顔をし、愛らしく「にゃぉん」と鳴いているから。
「うううううー・・・そ、そんなことって・・・」
私は急に頭の奥がきゅう~っと痛くなった。そしてブルーの毛づくろいをしてあげているハルを見て、昨日のときめきに似た感覚を思い出し、とても奇妙な感覚になった。
ルディが口を開く。
「・・・逆に人間からネコに戻った時も・・・多分、人間の記憶は薄れるんだと思う」
「えっ!?」
じゃあ、昨日の私と会ったハルは、もうネコに戻って忘れてしまったの?
あの黒髪君から助けてくれたり、肩を寄せて抱きしめてくれたり、バカ丁寧な口調で私に謝ったりしたのは・・・と、昨日の出来事がいっきにかけめぐると、美子は急に恥ずかしくなった。
軽いパニックになりながら青くなったり赤くなったり表情をコロコロかえる美子を、ルディは腰に腕を置き、ちらちらと見ていた。
「・・・全部を忘れるわけじゃない。ハルだってネコに戻ってから、お前に会えた事を俺達に知らせたからな」

