あたしと彼の子は、14週目に亡くなっていたのだった。
手も足もちゃんとあって、顔立ちもしっかりしていて、もう立派な人間の"カタチ"をしていた。…そして、女の子だった。


あたしは、我が子の亡きがらを優しく抱き寄せた。


「ごめんっ、ごめんねっ…!ほんとうに、ごめん…。」

何度謝っても、生き返ることはない、それくらい分かってる。でも、謝ることしか、自分を責めることしか出来なかった。


「あたし、なんてこと…!」

涙でぐちゃぐちゃに汚れた顔を拭かずに泣き続けた。


「中本さんが悪いわけではないですよ。」

先生はあたしを慰めるように言う。
そう言われても、心は救われない。

小さな、小さな天使。
生まれることなく心臓を止めてしまった我が子を、ただ優しく包み込んだ。