記憶の破片

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なんで言えないのかは私にもわからない。


口が勝手にそう言ってた。



「そう。よかったわね。話そうと思ったときに話してくれたらそれで十分よ」



お父さんは仕事に行っていて家には私とお母さんだけ。



「あ、お父さんがね、沙江は学校はいつから行くんだ?ですって」



学校。


すっかり忘れてた。



「ん。考えとく」



「体調が万全になってからで構わないからね」



お母さんはそう言ってくれたけど別にどこが悪いというわけでもないのだからやっぱり行かなきゃいけないと思う。


でも、今はまだ行きたくない。


総さんと沖田さんのことだけを考えていたい。



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