記憶の破片

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やっぱり、お母さんはすごいのかもしれない。


朝起きてリビングに行くとお母さんが私に焼いたトーストを渡しながらじっと見つめてきた。



「なにかいいことあったでしょ?」



口に含んだオレンジジュースを噴出すかと想った。



「な、なんで?」



確かに昨日10分くらいだったけど総さんと電話できたのは嬉しいことだった。


でも、そんな顔にわかりやすくでてたの?



「んー、なんとなく」



にっこり微笑むお母さんはとても高校生の娘がいるようには見えない。


娘の私が言うのもなんだけど。



「……あった。まだ、言えないけど」



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