記憶の破片

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メールを送って3分がすごく長く感じた。


それもそのはずでずっと携帯を握り締めてた。


だから、着信音が流れて、ディスプレイに【総さん】と出たときは思わず泣きそうになった。



「はっはい」



『ちゃんと帰れたみたいだな』



「そんなに子どもじゃないですよー」



唇を尖らせてそう言うと、総さんがククッと笑った。



『はいはい』



「総さん、今度、また会ってもらえますか?」



ベッドの上に正座をして、ギュっと携帯を握り締めた。



『……お前、バカだな』



総さんの柔らかい声に胸がドキドキする。


声だけなのがもったいない。


顔を見たい。



「バカじゃないですよっ」



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