記憶の破片

.


総さんは不思議。


出会ってほんの少しなのに。


沖田さんでいっぱいだった私の中にどんどん入ってくる。


それが嬉しくもあるけど。


沖田さんを裏切ってるような気もして、罪悪感も積もる。



「ほら、行くぞ」



私の返事なんて聞かず、総さんは私の手を握って歩き出した。



「…好き」



小さく小さく呟いた。



.