記憶の破片

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沖田さんとは違う笑い方。


沖田さんの笑った顔は儚すぎて、消えてしまいそうだった。



「…総さん、かっこいい」



つい口に出して言っていた。



「……」



総さんはポカンとして足を止めて私を探るように見ている。


ふいに手を伸ばした総さんが私の頬に触れた。


え?


ここ人がいっぱいいるよ?


少女マンガのワンシーンのような総さんの仕草に胸はドキドキ。


少女マンガだと、このままお互いの顔が近づいて……っ!!


無理無理。


ファーストキスをここでなんて恥ずかしいっ。



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