でもあたしはしばらく動けず、女の子たちがいた場所を見つめてる。
名前が出てきただけなのに。
たったそれだけで、体が思うように動かないなんて。
…いやだ。
これ以上、あたしの中に入ってこないで。
流れそうになった涙を堪え、チャイムが鳴り響く廊下を駆けた。
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「さっきからボーっとしすぎじゃない?」
「……え、何か言った?」
「…何でもないわよ」
ため息をついた彰に首を傾げつつ、あたしは目の前のお茶を飲んだ。
今は放課後になって生徒会室にいる。
あっと言う間に時間が過ぎ、気付けばここに来ていた。
「お腹空いたー!」
カップをテーブルに置いた時扉が開き、あやめが叫びながら入って来た。
お腹をさすりへろへろとソファの上に倒れる。
「お菓子あるわよ。それから、はい。お茶」
「わぁ、ありがと」
彰がクッキーを差し出すとすぐさまがっついた。
あやめの食べ方に苦笑いしていると、また扉が開いた。
「会長!」
入って来たのは生徒会役員の一年生。
彰が顔を上げると近くに寄ってきた。
「酒井先生が今すぐ来て欲しいそうです。副会長も」
そう言いつつあやめを見ると、あやめは「えっ!」と言って嫌そうな顔をした。
可哀想な気もするけど、しょうがない。あやめは副会長なんだから。
あやめは彰に引きずられるように連れ出された。
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