『何?』 『屋上いかん?』 『ヤダ。』 『なんで?』 そんなん、蓮斗のこと思い出らに決まってんじゃん。 生活委員の蓮斗は毎朝一人で玄関に立って挨拶していた。 アタシはそんな蓮斗を屋上から眺めていた。 だから思い出したくないの。辛いから。