「何だよそれ…
俺は繭羅の幼なじみ、だぞ?」
大切な
可愛い妹みたいな女の子。
「…答えになってない」
またその大きな瞳で俺を睨む。
「…なあ繭羅?
お前に睨まれんの…結構つらいんだぞ?」
そんな顔、似合わねぇし。
「…どーせあたしは目付き悪いですから」
はは…結局は逆ギレかよ。
なんかもう可笑しいとすら思えて来た。
「……今日はセクハラって言わないんだな?」
俺達はまださっきの体制のまま。
「……っ!!!!!
は、離して!!!!!」
「…ブッ、ハイハイ」
少し頬を赤くして口をへの字にした繭羅は可愛いかった。
幼い頃、ゲームに負けてすねた時のような顔。
繭羅はやっぱり
俺の可愛い幼なじみだ。


