「海…斗…!?」
繭羅は目を丸くして俺を見上げる。
「繭?大丈夫か?」
少し…まだ動揺してるみたいだ。
「はぁ……何なの、あの人……
海斗の知り合い……?」
知り合い、っちゃ知り合いだけど……
「前に、ウチの学校の生徒に迷惑かけた男でさ。
それだけだよ」
文化祭で…イオリちゃんを襲った男の一人。
まだ…懲りてねぇんだな。
「……それにしちゃ…
かなり海斗に怯えてたけど……
あの人に何したの?」
怪訝そうに俺を見る。
「さあ?
後は相手校に厳重処罰をお願いしただけだし」
まぁ、我が校の制裁はたっぷりさせて頂きましたが。
俺の浮かべた笑顔に、繭羅はますます怪訝そうな顔をして
「……海斗って何者…?」
そう言った。
何者…って(笑)


