HONEY&TRAP!!



それからは関を切ったように質問攻めの連続で。


これでも一応、生徒会を張ってただけあってか…


トシと俺は他の学校にも顔が利いていたから
聖華の子も顔は知ってたんだろう。


俺達は無難な受け答えをし、その場をやり過ごす。


「えっ!!
信じられないよー
二人とも彼女がいないなんてっ!!」


「残念ながらね」


本当の事だし。

それに今は作る気もない。


「じゃあ…好きな人はいるんですか?」


もう、遠慮と言う物がないのかどんどん突っ込んだ質問に……


はぁ。

面倒になってきた…


「ああ、俺は好きな人なんていないよ?
…海斗は?」


「…は?」


トシがいきなり俺に話を振った。


……この顔、また何か企んでる?