今から無理矢理帰る事だって出来たのに
俺はなぜか帰れないままでいた。
ドカッと椅子に座って
注文したコーラを無言で飲んでいた。
不機嫌な俺に気付いてるのか、誰も話し掛けて来ない。
こっちから話す事もない。
まぁ、皆それぞれの好みの相手に夢中だからな。
はあ………
残りを一気飲みして、カラになったコップをテーブルに置いた。
……なんだ?
なんでこんなに落ち込んでんだ俺。
相変わらず、繭はこっちに近付く事はなく
むしろどんどん距離が開いて行ってるよーな……
目すら合わせないし。
そりゃあさ?
せっかく合コンに来てんのに、昔からの知り合い…兄貴みたいな俺がいたら
気まずい、っつーのは
解らなくもない。


