そして
ゾロゾロと続く女の子達の中に
一際目立つ色。
そう…金色の………
って
………繭!?
驚いて声をかけようとした瞬間、繭羅がこっちに気付く。
え………?
繭羅は、物凄く驚いた顔をしたかと思ったら
今までにないくらい鋭い瞳で俺を睨んだ。
そして、一緒にいた女の子に何やら言っている。
…怒った顔をして。
周りは繭羅を宥めるように一緒に部屋へと入って行った。
俺を少しも見る事はせずに。
その繭羅の態度に
ちくん、と胸が痛んだ。
さっき、明らかに俺を睨んだのに
今は嘘の様に視界から追い出した。
……俺
相当嫌われてんだな。
聖華女子って聞いた時点で断っていれば…
そしたら
繭羅のあんなを顔見る事も無かったよな。


