「まぁいいや。おいで、弾くからキラキラ星。」 キラキラ星は、私の曲なんだ。 それがわかった瞬間、私の頬は緩む。 一曲でもあればいいんだもん。 例え、先輩が私のために作った曲じゃなくても。 「はい!」 私は軽やかな足取りで、先輩のあとをついていった。 〜♪♪〜♪〜〜♪ 先輩の優しいキラキラ星が始まる。 ヴァイオリンの深い音色の中にある、輝くキラキラ星。 私のための曲。