先輩、いっちゃダメ。 いっちゃやだよ。 私がいるよ。 キラキラ星を弾いてよ。 私のためにあるわけじゃない、作りかけの曲も、私きくから。 「そうだね。」 先輩…! 「あの子も来てないみたいだし、今日は部活にいくよ。」 ガラガラガラ パタン 扉がしまる音。 二人の姿がないのを確認して急いで階段をかけおりて、誰もいない中庭にしゃがみこんだ。