5人の王子と1人の少女




それに値段もいい感じ。


これにしようと決めたとき、ふと頭をよぎるのは木葉柊の顔。


今日この服を買ってくれたのも、アイスを一緒に食べたのも、助けてくれたのも…


全部アイツのおかげだった。


よし。
私は十字架のチャームのついたブレスレットを手に取り会計へと進んだ。


木葉柊は私のことを見ていたがふっと消えてしまった。