「俺に言えねえの?」 柊はますます機嫌が悪くなり、語尾が強まる。 『………分かった。 言う。』 『さっき…ね。 蓮が部屋に来たの。 それでしゃべってたらいきなりキスされて…』 あはは、 それだけだよ? 笑って言ったが、柊の眉間には皺がよった。 「他には? なんもされなかったか?」 『うん。それだけ。 でもね、蓮は私のこと好きなんだって… 雪斗にも言われたからどうすればいいか分かんなくて』