「あー。ちょっと、な」 困ったように髪をいじりながら柊は私を見る。 「お前こそ、どこ行ってたんだよ」 『さ、散歩?』 語尾に疑問符がついているような言い方になってしまった。 柊は目を細めて私を見た後、目の前で止まると手を伸ばしてきた。 柊は顔をグッと近付けて来た。 そして私のまぶたに触れると、 「お前… 泣いた?」 目、赤いよ? そう言って私と目線を同じにして覗き込む。