「どうしたの? 顔真っ赤にしちゃって。 莉緒ちゃんは可愛いね」 『うるさい! とりあえず離れて!』 もう限界。 木葉柊の甘いマスクに耳元で聞こえる擦れた低い声、そして鼻をくすぐる香水の香り。 私は視覚、聴覚、嗅覚を刺激されて今にも倒れそうだった。 甘い匂いに頭がクラクラする。