ムックの絵日記

ミイは大人になるにつれ、ムックとの思い出が薄れてきて、あれは夢だったのではないかとさえ思うようになります。



しかし、ミイにはムックが残してくれた絵日記帳があるので、忘れることはできません。



ミイはムックと過ごした楽しい思い出を子供達にお話します。



子供達は瞳を輝かせて、お話を聞いています。そんな子供達を見てると、ムックが死んでしまったことは言えません。



「ねぇ、ママ。それから子犬と女の子はどうなったの?」



お兄ちゃんが質問すると、


「どうなったの?」



と、妹も真似します。



ミイは一瞬悲しい表情を見せましたが、すぐに微笑んで、



「今も仲良く遊んでるわよ。二人も仲良くしてね。」


と言いました。