辺りはもう真っ暗でまわりはもうあまり見えなかった。
今、何時かなと思ってケータイを見てみたらもう9時を過ぎていた。

もうこんな時間か…
今日もたくさん勉強したなあ

そんなことを考えながら川沿いをずっと歩いていたら

川をはさんで向かい側に足音が聞こえた。
私と同じように誰かが一人で歩いていた。

その人は私がそちらへ顔をむけると焦って前を向いた。
どうやらこっちを見ていたようだ。

誰だろ…??

あそこにいる人があの人だったらいいのにな…、なんて

あぁ、だめだ。また考えてしまっている。
いまさっき、もう考えないって決めたはずだったのに