呼び出した?秀を?



「なんでっ!!?」

「あんた達とりあえず落ち着いて話し合いなさい。
はるが落ち込んでるのなんかあたしだって見たくないの。」

「み、美和…」


美和ほんとに大好き…

でも、

でもでもっ!


「話し合いって何話したらいいの!!?」

「それは自分で考えなさいよ。」


そんなぁ~

どうしよう…

『別れよう』とか言われちゃったら?


そんなの耐えられないよ…


「とにかく、今頃光汰が王子のこと呼び出してくれてるはずだから
昼休みまでに何を話さなきゃいけないかちゃんと考えとくのよ?」


うん、と頷いたものの


結局あたしは何も考えつかないまま、

昼休み秀と話し合うために一人中庭へと向かった。