そんなわたしを秀は黙って
上から下までじっと見ていた。


わたしどっか変…?


メイク馴染んでないとか?

制服似合ってない、とか…?


「ね、……何か変…?」


恐る恐る訪ねると秀は険しい顔で、
ため息をついた。


な、なんで……?



「はぁ、すんごい心配…」

「?なにが?」


秀はきっと目を鋭くして、


「変な奴に気をつけてね。」

「え?」

「変じゃなくても男には気をつけてね」

「え…、う・うん…?」


よくわからないけど、
頷くと秀は困ったように眉を下げて
歩きだしたから慌てて後を追った。