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「でねっ、その昨日のテレビがね…」


その日の帰り、ほんとは秀に
南野くんの話しとか美和のこととか
聞いてもらいたかったけど、


せっかくのゆっくり話せる二人の時間なのに愚痴ばっかり話すのも嫌だし、


南野くんの話しをすれば
秀が不機嫌になるかも……

って思ったから全然違う話ばかりしていた。


ちらっと秀を見れば
聞いてるのかいないのか
目をキョロキョロさせて、
そわそわしているように見えた。


秀……?


「どうしたの、秀?
なんかそわそわしてない?」


わたしの言葉に秀はばっとこっちを見て、
困ったように顔を歪めた。


え、ななに?!