「顔、真っ赤」


秀がまたくすくす笑うから

わたしは恥ずかしくて目線を
地面に落とした。


なんか、
高校生になってから一段と秀が
輝いて見えるよ……


さすがは王子。



「っていうかさ、」


「え?」



さっきまでとは違う少し低いトーンの声に
顔を上げると、


怒こっているような困っているような

微妙な表情をしている秀がいた。


秀……?

なんでそんな顔、



「俺の前で他の男の話しなんて
しないでくれる?」


「え、?」


「嫉妬しちゃうよ?」


秀の言葉に全身に熱が回る。

し、嫉妬って……!


なんか久しぶりだからかな?

ドキドキしちゃってる……