勝手に席使ってたの謝ったほうがいい、
よね?


「ごめんね、
ちょっと席かりてたんだけど…
南野くんの席ここだから……」


あたしの顔をポカンと見ていた
美和もハッと理解したようで、

慌ててお弁当箱をわたしの机の上に移した。


「あぁ、うん。」


南野くんは短く返事をすると
椅子をひいて席についた。


周りの視線なんて全然気にしてないみたいで、マイペースに携帯をいじりだした。



なんか変わった人だなぁ…

でも悪い人じゃなそう、かな?


しばらく南野くんを見ていた皆も
やがていつもどおりにワイワイ騒ぎ出した。


美和はちらちらと南野くんを見ながら、
再びお弁当を食べだしたので、
わたしも食べだした。