道行く人は誰もぼくを見ず、皆何かに追われてる様に急いで通り過ぎるんだ。 そんな時、一人の小さな男の子がぼくの前にしゃがみ込んだ。頬っぺたを真っ赤っかにして、目をキラキラさせて「かわいい」そう言って、ぼくを抱き上げて、その冷たくなった頬っぺたでほお擦りしてきた。