山城は、清貴の話を聞いて任せてみようと思った。

「あなたの気持ちを聞きたかったんです。どういう考えで、その児童に接しようと思ったのかを・・・・・・」

「僕は代行教員です。上田先生が許すとは・・・・・・」

「上田先生には、私からお話します。そのかわり、担任の永岡先生と一緒にその児童と話しをして下さい」

「わかりました。ありがとうございます」
清貴は礼を言った。

授業終了のチャイムが鳴った。

「私は体育館の方に行きます。長嶋先生も後で来て下さい」

「わかりました」
 
清貴は山城に一礼した。
蝉の鳴き声が強く校庭内を響かせていた。


分校物語
『もうすぐ夏休み・・・』